この記事は、高校野球の進路先で、公立の高校と私立の高校の、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
私は私立高校に通ってはいましたが、いいところも悪いところもありました。
私が経験したことも踏まえて、比較をしていきたいと思います。
私立高校のメリット
設備が充実している
私立高校は、お金がありますので、設備が充実しています。
強豪になればなるほど、野球部を広告塔として扱っていくため、野球部にどんどん投資されていくのです。
プロ野球選手のOBがいると、お金を野球部に寄付してくれる場合がありますので、設備が強化されるという好循環が生まれやすくなります。
専用グラウンドがある
野球部専用のグラウンドがあります。ほかの部活動と交わることはほとんどありません。
強豪になればなるほどその割合が高くなります。
ナイター設備がありますので、夜間の練習も可能です。
ブルペンも私が通っていた高校には屋根付きで6つもありました。
毎日練習に集中できる環境が整っています。
道具が充実している
私立ですと、野球道具が充実しています。
例えば、チームの共用のものである、バットなどは個人で購入することは少なかったです。
バットは、練習用の竹バット、木バットに関してはチームで完備されていました。
使用済みボールもたくさんあるので、ロングティーも練習メニューで頻繁に行うこともできました。
また、高校野球ですと、選手が複数ポジションを守ることが多いので、ファーストミットはチームで支給されていて、それを使用することもできました。
寮が完備されている
強豪校になればなるほど、グラウンドに隣接された寮が併設されています。
野球に集中する環境が整っているので、上達できる可能性が高くなります。
私立高校のデメリット
時間が拘束される可能性が高い
私立高校は、強豪校になればなるほど、野球中心の生活になる可能性が高いので、時間の拘束が多くなります。
週に1日も休みがなく、毎日練習をしているような学校もいまだに存在します。
入部前の高ぶった気持ちとは違い、メンタルも苦しくなっていきますので、時間の拘束がしんどく感じるでしょう。
具体的な事例を出していきます。
寮生活での心身の拘束
寮生活はとてもハードなものです。
よくyoutubeなどでもあがっていますが、とにかく下級生のうちはつらいです。
寝ている時間以外は気を抜けません。
先輩を起こしに行かなければならないので、寝ている時間も気を張っているのかもしれません。
そうすると、2年生になる1年間は地獄といってもいいでしょう。笑
ナイター設備による練習の長期化
ナイター設備で夜も練習できていいと思う人もいるかもしれませんが、長期練習はしんどいです。
志が高い最初は疑問に思わずついていけるかもしれませんが、寮生活のナイターですと、全体練習が終わった後に、自主練習でも無限に練習できてしまいます。
下級生のうちは、監視の目が行き届いていない学校では、自分自身の練習は全然できず、ただ使いパシリにさせられてしまうのでただただ地獄です。
スポーツクラスによる授業の短縮化
私が通っていた学校もそうでしたが、私立高校に一部あるスポーツクラスに進学したことで、授業が毎日午前中しかなかったので、午後から練習が毎日開始されていきました。
そうすることで、野球への時間が多くなっていきます。
入学する前は、たくさん野球をすることができると思い、プラスに捉えることができていましたが、毎日の長時間練習は苦痛でした。
野球は基本的には大まかに分けて、バッティング練習と守備練習の2種類あり、もちろんその技術を向上させるための手段として、筋トレや、走り込みがあります。
練習時間が長くなると、そのバッティング練習と守備練習の時間がただ長くなるだけであり、工夫して取り組まなければ、時間の無駄と感じていました。
また、学力的にも、午前中のみの授業は将来的には公開する部分もありました。
詳しくは以前紹介したスポーツクラスに所属することのメリット・デメリットでも記載しています。
進学費用が高い
設備面等が充実している分、私立高校なのでお金がかかります。
但し、特待生となると学費等が免除されるので、その点は問題ありません。
しかし特待生になれる人は限られておりますので、基本的には進学費用は公立高校よりも高くなります。
公立高校のメリット
時間の拘束が少ない
公立高校で規則がしっかりしているため、部活動とは別に、学校生活もきちんと行わなければなりません。具体的事例を紹介していきます。
文武両道しやすい
公立高校ですので、基本的には勉強もしないと進学できません。
私立高校では名前さえ記入すれば、赤点ラインが30点だとしたら、30点以上の点数を取れる学校も存在しています。私立高校の運動部は優遇されることが多いのです。
公立高校にはそれがありません。しっかり勉強しないと留年する恐れもありますし、試験前には部活動が緩やかになることが多いです。
将来的には勉強をした方が、間違いなくいいことなので、文武両道はとても大切です。
限られた時間、設備で能力を発揮する大切さ
練習が3時に始まり、6時に終わることが多いので、私立高校と比べますと時間が少ないです。
限られた時間で練習することとなります。
限られた時間の中で練習することにより、部全体で創意工夫が求められます。
本来、長時間ダラダラ練習することよりも、短期集中して練習する方がよろしいでしょう。
練習設備もお金がないため老朽化していることが多々ありますが、その中で創意工夫をしていることを学ぶことができます。
進学費用が安い
公立高校の方が私立高校よりも進学費用が圧倒的に安いです。
年間ですと100万円程度差がでる場合もあります。
「プロ野球選手になるために私立高校に通う」などの明確な目標がない場合、公立高校に進学することも有りです。
公立高校からプロ野球選手になった人もたくさんいます。
公立高校のデメリット
設備面で劣る場合がある
専用グラウンドがない場合がある
私立高校とは違い、サッカー部や陸上部との兼用となることがあります。
そうなってしまうと、野球の練習が限られてしまいます。
グラウンドの使えない日のうち、週1日は休みだとして、他に使えない日は、学校外へのランニングや、筋力トレーニングなどに取り組むこととなります。
寮がなく通学となり練習時間が減る
寮生活の場合は、起床をした後にすぐに自主練習などができ、野球を上達する環境が整っていますが、公立高校は基本的には通学となりますので、練習時間はかなり限られます。
ナイター設備などもなく、6時に完全下校が義務付けられている場合は、1日に野球に携ることのできる時間が、2.3時間となります。
練習する時間が確保できない分、自宅などの自主練習が重要になるでしょう。
室内練習場がない
室内練習場がないために、雨の日は学校の廊下などで、自重トレーニングや、素振りなどの練習に限られてしまい、練習時間も短くなります。
私立高校で室内練習場があれば、バッティング練習などができますが、公立高校にはほとんどないため、梅雨の時期などグラウンドが使用できない状況が続くと、練習する時間が短くなります。
まとめ 3年間続けられる場所が一番大切です
練習環境が整っていて野球に集中しやすい私立高校であっても、文武両道がしやすい公立高校であっても、野球部を退部してしまうことはもったいないです。
自分自身のスタイルに合った学校を選ぶことが大切です。
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