この記事は打てて守備力が劣るキャッチャーと、打力が低いけれども、インサイドワークなどの守備力が高めの選手は、どちらの選手がチームに好まれるのかを考えました。
僕は投手をやっていたので、そのときはもちろん守備力の高いキャッチャーを好みました。
守備力の高いキャッチャーとは、リードであったり、キャッチング、フレーミングに優れていたり、また肩も強く、ブロッキングも優れているなど、要求されることは投手の次に多いポジションなのではないでしょうか。
バッテリーが試合の勝敗の7割を握ると言われています。プロ野球の143試合の防御率でどちらが優れているか考察しました。
143試合を防御率で考えました
野球の試合は、点取りゲームですよね。
相手よりも、少ない点数に抑えれば勝ちですね。
ルーズヴェルトゲームと言われるように、8-7などの点を取るゲームの方が、大衆は好みますよね。
ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫) [ 池井戸 潤 ]しかし、1点も点を取られなければ負けることはありません。
今回は、防御率に着目をして比べていきます。
防御率4点の場合
143試合×4=572失点
これは1試合あたりに4点を取られると、年間では572失点ということになります。
572失点も平均して失点してしまうと、これだけでも優勝できない気もしますね。
昔の近鉄バッファローズがリーグ優勝をした際には、ローズ、中村紀洋、クラーク、吉岡選手などの超強力打線で、防御率は4点以上でありながら優勝した年もありました。
そんなことは基本は稀であり、やはり改善を要求されるでしょう。
防御率3点の場合
143試合×3=429失点
これは1試合あたりに3点を取られると、年間では429失点ということになります。
中日の落合監督時代の黄金時代のイメージですよね。
球場の広さも加わって、低い防御率により、守り勝つ野球をしていましたよね。
その中守備型の捕手の谷繁選手が中心となっていました。
谷繁選手も打率は2割以上は毎年コンスタントに打っていたので、そこまで打てない選手ではありませんでした。
一部でつまらない野球であると揶揄されて、リーグ優勝しながら退任することとなりましたが、勝つべくして、勝っていましたね。
差額の143打点分の話なら防御率3点の捕手を使うべき
極端な捉え方かもしれませんが、143打点や、得点など攻撃面で補って貢献できる選手は、球界を代表する選手くらいなのではないでしょうか。
城島健司選手や、阿部慎之助選手などのスーパーキャッチャーみたいな人はなかなか現れませんよね。
ただし、城島選手も阿部選手も守備もよかったです。
防御率3点にするにはキャッチャーとしてのスキルが求められます
優秀なキャッチャーとはどんなキャッチャーでしょうか。
優秀なキャッチャーの条件として、
- 投球を後ろにそらさない
- キャッチング、フレーミングに優れている
- ブロッキングに長けている
- インサイドワークに優れている
これを備えたキャッチャーは一流ではないでしょうか。
防御率の改善は捕手のおかげだけなのか
極端な話をしてしまうと、巨人の全盛期の菅野投手レベルがいれば、プロ野球の捕手であれば誰でも抑えることが可能ですよね。
3.4番手の投手をいかに最小失点に抑えるかが捕手の役割なのでしょう。
投手と捕手の両方の貢献と考えると、73点分となる
キャッチャーとしての能力の差は3、4番手の半分の投手に差がでると考えると、半分の73点分となります。
73点を取ることも、球界を代表まではいかないまでも、リーグの10本の指の中に入る打者クラスですよね。
防御率の改善こそが勝利の近道だが軽視されている
点をとられなければまけないので、防御率が非常に大切ですが、なぜ打てる捕手ばかり起用されるのでしょうか。
中日からロッテに移籍した加藤捕手は、打率が0割代でも、点を取られにくいキャッチャーとして、チームが優勝争いを演じていました。
そのようなチームがもっと増えてきてもいいのではないでしょうか。
防御率の改善は投手の評価のみになりがち
現状は、チームの防御率というよりも、投手個人個人の防御率しか焦点が当てられないです。
捕手のおかげというイメージは少ないです。
巨人の小林誠司捕手も、守備型の選手ですが、打てないので試合に出場できていません。
またリードも時に酷評されています。リードとは何なのでしょうか。
リードの評価が不明瞭
リードに正解はないとよく聞きます。
しかし、リードに正解はないということが捕手の評価をさらにしにくくしていると思います。
今は現代野球でデータが全て揃っているので、リードというよりも、そのデータを正確に扱うことが大切なのではないでしょうか。
まとめ:打つよりも点の取られないキャッチャーが勝利の近道です
結論としては、防御率を低くすることのできるキャッチャーが優秀で、打つことよりも大切だと考えることができました。
点を取られないキャッチャーにもっとスポットライトが当たるようになるといいですね。
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