この記事は近年頻発している元プロ野球選手の犯罪につきまして、また新しい犯罪が発生しましたので、なぜ元プロ野球選手の逮捕者が多いのかを、高校野球の弊害を元に考察しました。
事件の概要
2023年5月に元巨人投手の小野仁選手が、スーパーでウイスキー7本を盗んだことで逮捕されました。
巨人の小野仁投手といえば、秋田県の秋田経法大付属高校から、日本石油を経て、読売ジャイアンツにドラフト2位指名をされています。
左腕投手であり、世代のナンバーワン投手と呼び声もあり、将来を嘱望されていた選手でした。
ウイスキー7本ということは、せいぜい1本5,000円ですので、3万5,000円でしょう。
生活に困っていたということで盗みを働いたとのことですが、そこからまた売却するとなると、3万5,000円よりも低い値段での売却となってしまいます。
将来を嘱望されていた選手が、本人に問題があるとはいえ、なぜここまで生活が困窮するようになってしまったのかを、今の高校野球などの仕組みから考えていきます。
野球以外に何もできないような仕組みはおかしいです
小野投手に関しては、高校時代から有名な選手であり、甲子園大会にも出場しています。
また社会人野球での日本石油時代においても、アトランタオリンピックに出場し、輝かしい実績を残してきました。
しかし読売ジャイアンツでは目立った活躍はできず、近鉄にその後移籍をした後、退団しています。
高校時代にちやほやされ天狗となっている
昔はより顕著だったと思いますが、野球が上手で、野球でお金を稼ぐ人ができれば、野球さえやっていればいいという人がほとんどでした。
授業も寝ていてもよく、野球部というだけでテストの点数が赤点を回避する分付与されたりと、特別扱いをされることが多くあります。
こうした特別扱いに加えて、人間教育がほぼなく、また厳しい上下関係のせいで、上に立った時に傲慢になり、短絡的な思考で犯罪を起こしやすい性格になってしまうと想定できます。
環境が人間的に欠陥が生じやすい仕組みとなっている
また学校側の仕組みも問題があると思います。
例えばスポーツクラスなどを設け、一般生徒とは差別化をはかり特別扱いをするような体制は問題があります。
また寮生活なども規律を守れない場合は、より傲慢な人間になりますのでやめるべきです。
こうした特別扱いをする仕組みが将来的に犯罪者がより生まれやすい構図となっていると想定できます。
高校時代に人間教育を受けていないので犯罪者が多い
野球さえしていればいいという環境で、野球部の指導者のみしか大人の話を聞かない人が多いので柔軟な考えを持てる人が少ない印象です。
また、周りの友人も野球部ばかりとなるため、偏った考えが生じる可能性が高くなります。
様々な環境にいることが難しくなり、結果として人間教育を実践できず、偏った思考となる結果として犯罪者が多く生まれていることが想定できます。
試合に勝てばいいという内容より結果ばかり求められる
実力が上であれば偉いと勘違いをしがちで、かつ試合に勝てば何をやっても許されるような環境があります。
そうなりますと、選手は天狗となってしまうことで、歪んだ人格が形成されてしまうことがあります。
高校野球の勝利至上主義の問題点についてはこちらでまとめています。
まとめ
引退した後に犯罪に手を染めてしまうことが多い理由としては、ずっとちやほやされてきてしまったせいで、ろくに人間教育もできず、善悪のつかない人間に育ってしまったからでしょう。
そういった環境が日本中にたくさん存在していることも問題です。
全ての学校が文武両道を図り、高校生のうちにたくさんの様々な経験をつめるような仕組みになり、今後犯罪者が減ることを祈っています。
おわり
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