2008年の夏の東千葉大会4回戦、成東高校VS拓大広陵戦になります。
県営野球場(通称天台)で友人と試合をしていました。
当時の拓大紅陵高校は強豪校ではありながら、数年甲子園に出場できていない状況でした。
毎年のように予選を勝ち上がりながら、あと一歩の所で出場を逃していることが続いていました。
予選の決勝で何度も敗退してしまったり、ノーマークの公立校に敗退してしまったりと、勝ちきれないイメージが定着していました。
対する成東高校は古豪といったイメージでしょうか。近年では予選を勝ち上がったりしていませんし、拓大紅陵みたいに選手をかき集めるといったこともしていないです。
試合前の下馬評では、拓大紅陵が勝利するだろうというのが大方の予想でした。
友人と観戦した私もそのように感じていました。
テレビ中継もしていました。その時の動画がこちらです。
衝撃的だったボークでの試合終了
試合は終始成東高校ペースで進みました。
拓大紅陵も同点には追いつくものの、劣勢の展開で、9回で5-2でビハインドの展開でした。
最終回の9回に拓大紅陵は粘りをみせ、2点を返し、5-4と1点差まで迫りました。
なお、2アウト2塁で、一打同点のチャンスでバッターは4番で、これ以上ない展開でした。
ここで成東高校は投手の交代を行いました。右のサイドハンドに変わりました。
試合の最大の山場となり、スタンドは大盛り上がりでした。
投球練習が終わり、セットポジションに入りました。
第一球を投げる投球動作に入ったと思いきや、牽制球を投げました。
動作につられて飛び出していた2塁ランナーは、戻れずタッチアウトとなりました。
グラウンドから遠くのスタンドから見ていても、ボークであるとわかりました。スタンドの周りの方々も、「ボークだろ!」との声が止まりませんでした。それくらい明らかなものでした。
しかし、抗議もむなしく判定は覆りませんでした。
試合終了後のスタンドの雰囲気は異様でした
ボークでの試合終了は初めて見ましたし、それを今考えるとめったに見れないものを生で見ることができたことの珍しさはあります。
しかし、当時はただただ衝撃的で、試合終了後の人たちのざわめきが収まりませんでした。
故意で行っていたとしたら許しがたいプレーですよね。
選手も審判もその瞬間を大切にしよう
もう一つの問題点は、明らかなボークであるにもかかわらず、4人のフィールド審判が誰一人ボークを唱えずに終了してしまったことです。
拓大紅陵の小枝監督も、すぐに抗議に行きましたが、覆りませんでした。
3年間野球にすべてを注げていた選手からしたらしたら、悲しい終わり方ですよね。
ボランティアで審判をしているとはいえ、選手がかわいそうですね。
審判もボランティアとはいえ、選手の人生の一部を担っているという感覚で、一瞬を大切にしてほしいと願います。
こちらの記事もおすすめです。
コメント