この記事は高校野球などの練習中などに、「元気がないから声をだせ!」などと強要されて声を出すことが無意味であることを周知したく、記事にしています。
私も経験がありますが、声を出すことに何の意味があるかよくわかりませんでした。基本的に疲れるだけで、効果は実感したことはあまりなかったです。
もちろん客観的にみれば、いい意味もあるとは思います。
今回は声出しをすることの悪影響をまとめていきたいと思います。
声を出すことを苦手な部員もいる中で、声を出すことを強要するのはおかしいです
声を出せ声を!
声を出せないやつには野球部にいる資格なんてないんだよ!
とにかく声出しを強要することが野球部の文化、特徴でもありますよね。
そんな中、声を出すことが苦手な人はいますよね。野球に限らず、大声をだすことって苦手な人は世の中にたくさんいると思います。
私も最初はグラウンドで大声をだすのが苦手でした。声も通らないですし、最初のうちは苦痛でしょうがなかったです。
なんとか退部はしないですんだのですが、声出しの強要がきつくて退部してしまった人もいます。
経験した具体的な話をまとめていきたいと思います。
野球が好きで入部しているのに、声を出せる人しか生き残ることができないことが現実です
実際の経験談として、私が高校の野球部に入部したときの同期が、声を出すことがうまくできないことを理由に入部して1ヶ月ほどで退部してしまうのですが、その同期は声質がいわゆる「ダミ声」で、声が全然通っていませんでした。
そこを先輩から目をつけられてしまい、
「声をだせ!できないまでずっと声をだしていろ!」
などと何度も言われ続けていたり、また
「ライトポールからホームに向かってOKと出るまで腹から声をだしていろ!」
と言われて、ずっと声を出していました。声が通らないので、全然終わりませんし、周りの人たちはダミ声なので笑っていて、本人にとってはとてもつらかったと思います。
野球の実力は申し分なく、中学時に県大会で優勝するほどの実力者でしたので、声がでないくらいの理由で1か月で退部してまいとても残念だったことを覚えています。
また、スポーツクラスでしたので、その同期は退部と同時に退学もしてしまいました。今はどこで何をしているかもわかりません。
きっと全国でも同じような境遇で退部、退学している人がいると思います。
人の人生を狂わせてしまうので、高校野球の悪しき部分ですよね。
なぜこのような事態になってしまうのでしょうか。
音楽を流しながら声を出さずにプレーしている学校もありました
練習時間で、とある学校に遠征に行った際に、USENを流し続けて、誰も声を出さずに黙々と練習している学校がありました。
談笑もしていて、とても楽しそうに練習をしている姿をみて、衝撃を受けました。
今まで経験してきたことが崩れる気がしました。
今となっては、そのような環境が退部者をださない環境として正解であったと思います。
大声をグラウンドで出すことができるから野球がうまくなるわけではないです
そもそも大きな声をだすことができる=野球が上手ではないですよね。
私がプレーして感じていた悪い部分は、声出しの得意な人も苦手な人も、全員同じく声をださなければいけないところです。
声をだせる人が優遇され、声を出せない人が冷遇されてしまう世界はおかしいですね。
そもそも大声を出して緊張感をだしたところで、毎日つまらないですし、息が詰まって恐縮してプレーしてしまいますよね。
「それが試合でミスしたら一生後悔するぞ、グラウンドでは常に本番だと思って臨みなさい!」
とよく指導者レベルの方が言っていましたが、そうすると部活動を楽しむという考えは全くなくなりますよね。
勝利至上主義から脱却しないと、この日本独特の楽しめない部活動がずっと続いてしまうと思います。
まとめ:野球を楽しみ、上達し、生涯スポーツとなれるようにするのが周りの大人の役割ではないでしょうか
そもそもスポーツは楽しむものでありますよね。
野球も始めたころは皆楽しくて始めた人がほとんどであると思います。
- 遠くにボールを飛ばすことができた
- 速いボールを投げることができた
- 試合でヒットを打つことができた
など野球は成功体験を得て、それを日々の練習に生かしていくものです。
野球は失敗のスポーツですが、失敗ばかりを責められているとちっとも楽しくなんてありません。仕事でもそうですよね。
みんなが楽しく野球を続けることができるために、周りの大人が環境を整えていくことが大切です。
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