この記事は高校野球は全員がベンチ入りできるように、仕組みを変えてほしいことを訴えています。
全員がベンチに入ることはそんなに難しいことでしょうか。
ベンチ入りができずに泣き、心を入れ替えたつもりでサポートメンバーに徹するがなりきれずにいる、そんな思いはしなくていいのではないでしょうか。
また、サポートメンバーのみの引退試合も必要ありません。
今回は全員がベンチ入りすべき時代にきていることをお伝えします。
2020年の夏の大会は甲子園大会が中止されたことで3年生部員全員がベンチ入りできた学校もあった
2020年の春と夏の甲子園大会は中止となりました。戦後初の出来事です。
全国の高校球児のみならず、その決定には世の中に衝撃を与えましたね。
トップレベルの選手には、残酷だった事でしょう。
しかし、3年生はプラスとなった選手も多くいたことも事実です。
それはコロナ禍でルールが変更となり、都道府県大会限定となったことにより、ルールが変更されたからです。具体的には、
- ベンチ入り人数が20人→25人となったまたは、ベンチ人数制限が撤廃された
- 大会期間中はベンチ入りメンバーの入れ替えが可能となった
ことです。
もともと20人だったベンチ入りメンバーが25人となったことで、5人は全力になれなくとも、3年生が5人ベンチ入りできるので、夏の大会にベンチ入りできる事が可能となったのです。
メンバーの入れ替えも可能でしたので、全員のベンチ入りも可能となりました。
勝つ事が全てではないことが証明された
野球は勝つことが全てではないことが証明されました。
予選で優勝できる学校など、1校しかありません。
残りの学校は全て敗退するのです。
その際に、グラウンドで泣いている選手ばかり注目を集めますが、スタンドの応援している選手に目を向けると、ほとんどの人が泣いていません。
勝つことを全てにしてしまうと、軋轢が生じ、一致団結は難しいでしょう。
全員でベンチに交互に入ったほうが、より一体感はますでしょう。
高校野球の勝利至上主義からの脱却をすべきことを以前記事にしました。
甲子園出場が全てではない
甲子園に出場することはもちろん名誉なことであります。
しかし、それが全てではないです。
3年間退部しないことと、何をしてきた事が大切です。
ベンチ入りメンバーを25人に増やしたことは、その点でとても良いことでした。
ベンチ入りメンバーを増やし何度も変更可能にしましょう
試合に勝つことと合わせて、部員全体の幸せを考えた時には、コロナ禍の制度と同じで、ベンチ入りのメンバーを増やして、メンバーの変更を可能とするべきです。
その経験が分岐点となり、野球をずっと続ける人がいたり、将来子供に野球をさせたりするかもしれないからです。
サポートメンバーの経験が社会の役に立つことは後付けです
サポートメンバーの経験である、スタンドの応援や、他チームの試合のスコアラーを通して、社会経験になるというのは、後付けの理由にしかなりません。
ベンチに入ったことの方が、3年間野球を続けてきたことによる成功体験として将来にプラスに働きます。
茨城の明秀日立高校はベンチに入れなくとも、3年生の選手全員に背番号をあげることをしています。
時代に合った素晴らしい試みですよね。
まとめ
野球を自分自身でプレーすることが楽しいことであり、人を支えたりすることに喜びを感じるのは、なかなか難しい面もあります。
制限を緩和することによって、3年生部員がベンチに入ることができたなど、1人でもいい思い出がでる制度が作られることを祈っています。
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