2022年7月11日に、高校野球でラグビーの一方的な試合のような得点差の試合が生まれました。
2回戦の、千葉学芸VSわせがくです。
千葉学芸が、1回表に32点を取り、2回にも33点を取っています。
1回表に32点を取った時点で、勝敗は決まったも同然ですが、5回コールド10点差のルールまでしかないので、5回まで試合を継続しました。
この試合に関しては賛否両論ありましたが、その試合を通して、現在の高校野球のルールでは問題点が多くあることを認識できました。
現在のルールでは何が問題なのでしょうか。
歴史的得点差ゲームの問題点
選手・審判による熱中症
このような大差の試合となると、試合時間が3時間となってしまう場合もあります。
真夏の炎天下の中で、攻撃側はベンチで水分補給などできますが、守備側はいつ終わるかわからない状況では厳しいでしょう。
また投手はずっと投げ続ければならないので、かなりの体力を消耗します。
それに、審判の方で特に主審に関しては防具をつけたままジャッジをつけなければならないので、相当キツイでしょう。
その熱中症の点に関しては、下の動画でも両校を讃えながら提唱しています。
1イニングで勝敗が実質決まってしまう
1イニングに32点も取ってしまうと、もうその時点で勝敗は決まったようなものです。
否定的な意見には、寄せ集めのチームが強い高校と試合をするだけ時間の無駄といった意見もありました。
わせがくの選手たちは、試合後に「楽しかった」と言っている所は良かった点ではないでしょうか。
素人が速い打球を取るのは危険
硬式ボールが体に当たると、当たりどころが悪いと骨折しますし、さらに当たりどころが悪いと命の危険に関わります。
日頃から練習をしているチームと、全く練習をしない寄せ集めのチームですと、危険さが増すのは当然でしょう。
そのような目で見ると、自己責任とはいえ大変危険なので、レベルが明らかに違う場合は試合をしない方がいいかもしれません。
漫画「ドカベン」でも熱中症での作戦が描かれている
ドカベンでは、コールドゲームが成立する前のイニングを終わらせないという、ルールの盲点をついた試合があります。
40年近くも前に、今問題になっている事が描かれていることは凄い事ですね。
得点差によるリスクを和らげるには
82-0のような、大量得点差の試合を回避する為には、現行のルールを少し変更すればいいのではないでしょうか。
3回コールドを設ける
例えば、3回コールドで15点差などを定めれば、今のルールよりも2イニングは早く終了できます。
裏の攻撃ですと、2イニングしか攻撃できないといった意見もありますが、それだけの実力差があるとの証明になるので仕方ないでしょう。
得点に上限を決める
例えば、先に30点を取ったチームの勝利とするというルールを作るといいのではないでしょうか。
そうすることにより、勝ち目のない試合を終わらすこともできますし、相手も試合をする事自体は可能となるからです。
まとめ
長時間の試合でたまたま大事故には繋がっていませんが、強豪校対素人の集まりだと、怪我のリスクが高まります。
そろそろルールを変更してもいいのではと考えました。
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